人間万事塞翁が馬

この言葉は悩んでいた時に大事な人から教えてもらって以来、わたしの座右の銘(大切にそばに置いて、繰り返し確認したい言葉)となっている言葉です。

感情というものはなかなか思い通りになりません。

先日も理不尽な出来事に遭遇してしまい、一時自分の感情がコントロールできなくなりました。

しかしこの言葉を思い出して、何度も何度も繰り返してつぶやいているうちに、だんだん気持ちが落ち着いてきて、冷静に俯瞰ふかん(事柄や状況を客観視すること)できるようになり、人を羨むことをせずにすみました。

良い時も悪い時も安易に一喜一憂せず、ありのままに向きあい、前を向いて生きていきたいです

下記はわたしが聞いた「人間万事塞翁が馬」のエピソードを簡単にまとめたものです。

よかったら読んでみてください。

中国の故事(昔話)。

中国のとりで(さい)の近くにおじいさん(おう)が住んでいました。

ある日のこと、おじいさんが飼っていた馬が逃げてしまいました。

まわりの人々は皆同情し、おじいさんを慰めました。

しかしおじいさんはこう言うのでした。

「いやいや、このことが幸運を招くかもしれない。」

そしてしばらく経ったある日、なんと逃げ出した馬が足の速い野生の馬をたくさん連れて帰ってきたのです。

そこでまわりの人々は、おじいさんにお祝いを言いにいったのですが、おじいさんは首を横に振り、

「いやいや、このことが災いにならないとも限らない。」といいました。

そしてしばらくすると、その足の速い馬に乗っていたおじいさんの息子が、落馬をして足を折ってしまいました。

まわりの人々は「かわいそうに」と口々に同情しましたが、おじいさんはこう言うのでした。

「いやいやこれが幸運につながるかもしれない。」

しばらくすると、村が戦争に巻き込まれました。

しかし足を怪我していたおじいさんの息子は戦争へ行くのを免れたのでした。

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