はじめまして。ゆきちと申します。
初回はこのブログを書こうと思ったきっかけになった娘(ちーさん)とのある日の出来事を書きたいと思います。
それは、ちーさんが出産後、退院して里帰りしてた時のことでした。
「ごめんね」
母~(わたくし、ゆきちの事です)
うち、出産してから色んなこと考えてて・・・。
うちの耳が聞こえないことで、母も大変だったろうなって。
なになに突然(笑)
色んな経験できたし、たいして大変だとは思わなかったよ。
本当にそうなのです。もしかしたら、その時々で色んな感情はあったのかもしれませんが、その時の感情より、経験し乗りこえてきた喜びのほうが今となっては数倍大きいのです。
でも実は以前から聴力の話がでるたび、内心ギクッとはしていました。
五体満足で生んであげられなかったことは、わたしの中でずっと負い目であったので、いつ娘から責められても仕方がないことだと覚悟もしていました
“なぜ耳の神経は移植できないのだろうだろう。もしできたら今すぐにでもわたしの聴力をすべてあげるのに…“
そんなことを幾度となく繰り返し思っていました。
そんなわたしに、娘が思いもよらないことを口にしたのです。
あのさー
耳が聞こえない娘で生まれてきてごめんね
正直戸惑いました。ごめんねはわたしが言うセリフです…。
こういうのを寝耳に水っていうんでしょうか。驚いたしショックでもありました。
でも娘は娘でわたしを気遣っていてくれていたんですね。
そんなことを言わせてしまったことに少し寂しさも感じましたが、まずは心ある娘に育ってくれたことに感謝です。なのでわたしの返事はこれ一択でした。
いやいや、生まれてきてくれてありがとうだよ
たくさんたくさん伝えたいことはあるのですが、なかなかうまい言葉がみつからないんで、つたない文章ながら、30年分の思いや出来事などもこれから少しづつ綴っていこうと思います。