2023年の大河ドラマが家康というこで、今回やってきたのは17歳で54歳の家康の側室になったお万の方(のちの養珠院)の出生地である勝浦市にある八幡岬公園です。
この方なにげにすごい方です。
〇当時の日本のトップ(家康)の側室
〇二人の息子は、徳川御三家「紀伊家」と「水戸家」の初代藩主。つまり、水戸黄門(光圀)は孫。暴れん坊将軍(吉宗)はひ孫。
でも、家康に会うまでは波乱の人生なんです。
〇勝浦城落城
〇崖を降りて船で落ち延びる
〇伊豆まで逃げる
現在に例えると・・・
〇倒産した小さな会社の社長の娘が、大企業の社長に見初められ、息子たちが支社長になる。
〇失脚した市会議員の娘が、総理大臣に見初められ、息子たちが県知事になると言ったところでしょうか・・・。
八幡岬公園は勝浦城の跡地です。
入り口はこんなかんじ
夕暮れ時に訪れたからでしょうか、人もまばらです。
小鳥のさえずりと海の静かな音が心地いいです。
ここから緩やかな坂道を登っていきます。
するといきなり現れるのが思わずためいきをつくほど美しい勝浦の海、
そしてその海の中に浮かぶ神社の鳥居です。
これが平島です。
源頼朝公が伊豆から逃れてきた際、参拝して岩を枕に一晩過ごしたという伝説があるそうです。
どうしても昨年の大河の印象がまだ抜けきれず、大泉洋さんが岩を枕に寝ている映像が浮かんできます…( ´∀` )
海を右手に少し歩くと左側に階段があります。
八幡神社です。
入り口にある石碑には
「養珠夫人(お万の方)生誕の地」と刻まれています。
この公園には彼女を偲ぶかのように、寒椿の花が咲き乱れています。
きれいですが、どこか儚げにみえます。
お万の布さらし伝説
里見八勇士の一人、正木頼忠の子お万は勝浦城ですこやかに美しく成長しましたが、13歳になったころ、徳川家康の家臣に攻められて城を追われることになりました。
満月が雲にかくれ、虫の声も聞こえなくなった夜のやみにまぎれて、お万は父と兄たちとの別れの悲しい涙にぬれながら、くらやみの中を必死にのがれました。
そして岬の先端に枝をのばした松の根方に白布を滝のようにさらし、それを伝って海の上におり、ひそかにまっていた家来の小舟に乗って伊豆方面へ逃げのびたのです・・・
千葉県ホームページより、出典:広報勝浦 語り残す母の夜ばなし
八幡神社にご挨拶をして、階段をおりるとすぐ広場があります。
広いです。
凧あげをしてる子どももいます。
赤ちゃんから小学生まで家族連れが思い思いに遊んでいました。
広場からきれいな海原もみえるので、幅広い世代の方が楽しく過ごせそうです。
そしてここから展望公園へあがっていくのですが、すこし険しい道になります。
ひとつは整備された階段の道、もう一つは「自然散策路」という名の通り、草の生い茂った道です。
今回は自然散策路を登ってみました。
ちょっとしたサバイバル感があってわくわくでした。
そしておよそ5分ほどで・・・
展望公園に到着です。
大絶景が迎えてくれました。
そしてお万の方の銅像が夕日を浴びて赤く輝いています。
東側に見える勝浦灯台です。
ぶるっと身震いする高さです。お万の布さらしの伝説では東側の崖とあるのでこの辺りから降りたのかもしれません💦
こちらも東側の海
そしてお万の銅像が見つめる先には切ないほど美しいサンセットです。
何気に訪れた公園でしたが、歴史ある素敵な公園&城跡でした。
ちなみに家康には側室が10人以上はいたそうです。
その中でお万の方と呼ばれている方は二人いて、この方はあとの方、家康がお歳を召してから側室に迎えられた方です。
今回の大河には出てくるでしょうか。。。?
そんなことも楽しみにしながら2023年も過ごしていこうと思います。