ドラマの中の聴覚障害「Silent」編

エンターテイメントが大好きな私。

今年のテレビ番組で、唯一欠かさず見ていたのはNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」です。

プチ歴女な上に、好きな三谷幸喜さんの作品ということで見始めたのですが、これが案の定、ドはまり!

くすっと笑えるあの絶妙な間と三谷さんなりの歴史解釈のおもしろさ、登場人物を演じた俳優さんたちがみなさん個性豊かで絶妙!もう毎週魅了されています💛

もう少しで終了してしまうのがとても残念でたまりません。

今年中に鎌倉に行ってゆかりの地をまわり、ついでにドラマ館に行ってキャーキャーしたいと思っています。

ひさびさに民放のドラマをみるきっかけになったこと

わたしは毎朝、身だしなみを整えながらiPadを見るのが習慣になっています。

そのときたまたま目に入ってきたのが、フジテレビ系(毎週木曜日夜10:00~)の「Silent」というドラマの予告でした。

途中失聴の若者と、その友人や家族の心の葛藤を描くドラマです。

いままでも聴覚障害者が主人公の作品は数々の名作がありました。

オレンジデイズ(主な出演者、妻夫木聡さん、柴咲コウさん)

愛してくれと言ってくれ(主な出演者、豊川悦治さん、常盤貴子さん)

星の金貨(主な出演者、酒井法子さん、大沢たかおさん、竹野内豊さん) ・・・etc

あらためてみると、すごい豪華な俳優の方々が演じられていたんですね。

ただ自分の娘が耳が聞こえないからドラマに共感するのかといえば私の場合それはほぼないです。

ドラマを通じて、聴覚障害のことを理解してもらえるというのは、すごく嬉しいです。

ただ、聴覚障害といってもホントに人それぞれなんで、聞こえのレベル、周囲の環境、個々の性格…あたりまえですがほんとに違うわけで、「あ~この主人公の場合はそうなんだ」という感じで、事例のひとつとして普通に楽しむ感じです。

令和な登場人物

予告編で何気に惹かれたSilent。

織田信長の妻帰蝶役(大河ドラマ「麒麟がくる」)を素敵に演じていた川口春奈さんと、いまをときめくsnow manの目黒蓮さんが演じるドラマだったので、1話だけでも…と軽い気持ちで見始めたのですが、だんだんと目が離せなくなりました。

ハマったきっかけは職場にもありました。

ある日の休憩時間、主人公と同じ世代のお子さんをもつママたちとSilentの話題になりました。

わたしが何気に「(登場人物たちが)あまりに繊細せんさいすぎません?」と言うと

「いやいや、いまの子どもたちってホントこういう思考するの。ほんとに色々考えていて深いのよ」

と皆、口をそろえてにそういうのです。

このドラマに出てくる若者たちは、人の気持ちばかり考え、自分の気持ちは後回しにしてばかりです。

“若者は相対的に割り切りが早く、どちらかといえば打算的ださんてきではないのか(少なくとも自分がそうであったような気がする)”と思い込んでいた私は「あまりに優しすぎるじゃん…」と思いこのような発言に至ったのですが、それはどうやら誤解だったようです。

それ以降、よりリアリティを感じてみるようになり、毎週楽しみになりました。

Silentの繊細な描写に驚き

このドラマは聴覚障害をひとまとめにしていません。

先に書いたように聴覚障害といってもホントに個々違うわけで、一例ですが、比較的軽い聴覚障害のある子が普通学校で耳の聞える子たちと学ぶことと、比較的重い聴覚障害のある子が聾学校で学ぶこと、それぞれ課題も悩みも違うわけです。

手話だってみんなができるわけでなく苦手なひとだっています。

ドラマの中では途中失聴した若者と物心ついたときから聞こえない女の子が出てきますが、それぞれの心情を繊細に描いています。

脚本家の方のオリジナル作品ということなので、そのあたりの事情をよくご存じの方なのかもしれません。

同じ障害でも共有しあえる部分もあれば理解しがたい場面もある。

それぞれの個性があってあたりまえ。

でもこれって障害のあるなしに限らず人間誰でも同じだと思います。

自分とは違う個性や価値観を認め合い生きていけたら、この世界も少しは平和になるのかな…と思う今日この頃です。

なかよしな二人のイラスト

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