ここ半年くらいの間、毎週通うようになったのが図書館です。
孫娘が絵本に興味を示したのがきっかけですが、
「自然に本に興味を持つようにうながし
いかにして楽しさを伝えるか」
ということは、若い時に保育の仕事をしているときも、娘を育てているときも、常にわたしの課題でした。
本好きな子どもに育って欲しい
私自身、物心つく前から本好きであったらしく(母談)、大好きな絵本を離したくなくて、テーブルの下に本を隠しもってご飯を食べていたくらい、たくさんの愛しい本に囲まれて暮らしていました。
絵本は子どもの世界を広げてくれます。
私は両親が働いていたため幼少期からひとりで留守番をすることが多かったのですが(当時は学童なんてものはなかったのです)本を読んでいると友達が近くにいるような気がして、母親を待っている長い時間も、寂しさも忘れさせてくれました。
冒険に出かけることだってできます。人並みはずれた空想力が身についたのもこの時のおかげといっても過言ではないです。
少し大きくなって小説を読むようになると、主人公の顔、街並み、頬にあたる風さえ自分だけの世界の中で生き生きと動き出し広がっていきます。
同じ物語を読んでいても人それぞれ違う主人公の顔がそこにはあるのです。
本は知識が増えることはもちろん、現実世界では体験できないことを疑似体験することができる素敵なアイテムなのです。
子どもに与える絵本は断然紙の絵本がいい
今は電子書籍やAIを駆使した楽しい絵本もありますが、わたしは子どもには断然紙の絵本をおすすめしたいです。
特に、
「本というものは楽しいものなんだ」
という概念が身に付くまでは、パパやママと一緒に何度もふれてほしいです。
子どもは好きなページを何度も何度も繰り返しめくったりしますし、小さい時の私のように、大好きな本は近くに置いておきたかったりもします。
少し大きくなってきたら、寝る前に子ども自ら好きな本を取ってきてもらって、
「このご本を読んだら電気を消して寝ようね」
なんてお役目&お約束ができたりもします。
もちろんブルーライトにさらされる機会が減るのもメリットですね。
進化していた図書館
これまでも図書館を利用することはあったのですが、あくまでも自分の勉強スペースとしてお借りしていたので、本を借りる事はここ数年なかったし、子どものスペースも覗くことはありませんでした。
忙しいパパママに代わって絵本を借りてみようかと思って来館したのですが、流行っていた新型ウイルスのこともあり少し躊躇していました。
しかし、家の近くにできた図書館はとてもきれいで清潔感もあり、そんな不安はすぐに吹き飛んでしまったのです。
まず、借りたい本を殺菌するボックスがあります。
これはたまたま利用する図書館にあったので使用していますが、正直どのウイルスに効果があるかは図書館の方に聞いてもわかりませんでした。しかし借りるようになって半年ほどたった現在も家族みんな変わらず過ごしているのでなんらかの効果があるのかもしれません。
さらに驚いたのが「自動貸し出し機」なるものです。
こんなかんじのマシーンです。
何冊置いても一瞬で貸出しが終了です。
孫娘を連れて借りに来ているときはホントに助かります。
図書館の出入口にはお店にあるような防犯ブザーらしきものがあり、貸出機に通さずうっかり出てしまっても教えてくれます。
子どもが座って本を読むスペースも充実しています。
やわらかい椅子がおいてあり、ところどころに季節に合わせた可愛い手作りの装飾がされていてほっこりします。
訪れる子ども連れの方々はマナーを守り、ほどよい距離感でみなさんいい感じです。
2歳になったばかりの孫娘はまだじっと座っていられないのですが、みなさん温かい目で見守ってくれます。
絵本に親しむこともでき、年上のお兄ちゃんお姉ちゃんをみることでルールを学ぶこともできるのでとてもありがたいです。
そしてなにより、昔々に読んだ懐かしい絵本がずらりと並んでいるので、大人でも懐かしさで胸がいっぱいになります。タイムスリップしたみたいです。
おすすめ絵本
参考までに2歳児の孫娘が大喜びした絵本のご紹介です。
あかんべノンタン(ノンタンあそぼうよ3)
アンパンマンとシャボンダママン(アンパンマンのおはなしわくわく11)
こねこがにゃあ/くだものみいつけた/ぶーん(こどものともシリーズ)
ふみきりくん(幼児絵本シリーズ)
いないいないばあ/もうねんね(松谷みよ子赤ちゃんの本)
だるまさんが/だるまさんの/だるまさんと(だるまさんシリーズ)
おつきさまこんばんは(くつくつあるけの本)
まだまだたくさんあって紹介しきれないです・・・。
孫娘が特に繰り返し繰り返し読んでいるのは「だるまさんシリーズ」です。
いまでも読むたびに笑い転げます。
この絵本は0歳児の時から見て笑っていました。
私も知り合いにお子さんが生まれたら贈り物にしようと決めている本です。
コミカルなだるまさんがこどもの心をロックオン
それをみる大人の心もロックオンされてしまう最高の絵本です!
ちなみに私自身、今でも本棚に立てかけて大事にしている本がこちら…
松谷みよこさん著
「モモちゃんシリーズ」です。
小さいころからモモちゃんは私の友達でした。
大人になってからこのシリーズは松谷みよこ先生の実体験をお子さんたちにせがまれてお書きになったものだと知りました。
幼児本でありながら、離婚に触れていたり、ママやパパは死神に会ったりするのですが、子どもの頃は不思議なほど違和感なく読んでいました。
いま読み返すとまた違った思いが沸いてくるかもしれませんね。
図書館は基本とても静かで、日頃いやでも騒がしく耳に入ってくる音がここでは遮断され、別世界にきたように感じます。
雑誌から歴史書、漫画本までさまざまな本が並んでいます。
私にとっては現実から離れ、この空間で本の世界に行くことはとても癒しになります。
日々の生活にちょっと疲れた方におすすめの場所です。
電子書籍の貸し出しも始まったみたいなので、勉強されたい方や調べものをされたい方も、更に利用しやすくなったと思います。
しかし、たまにはネットの世界とはひと味違う、図書館の世界に足をふみいれるのもいいものですよ。